いいタイトルは、天才の作品 From:ヤニクシルバー これは、エマニュエル・ハルドマン・ジュリアスが、本の売り上げを伸ばすのに、タイトルの変更をすることについて言ったことばだ。また、おそらく彼は、それを経験から知っていたにちがいない。 なぜなら、彼こそが、20世紀の前半だけで、1億冊以上の「リトル・ブルー・ブックス」をひとりで売った男だからだ。(そうだよ、間違いではない、確かに1億冊) もし、新たなタイトルをもらった本が、それでも、まったく売れなければ、それは、結局「墓場」行きとなる。 彼の話によれば、「 The Art of Controversy (議論の技術)」というのが、もともとの本のタイトルだった本が、それまでまったく売れていなかったのに、「How to Argue Logically いかに、論理的に議論するか」というタイトルに変更したとたん、飛ぶように売れ、3万冊が瞬く間に売れたそうだ。 ここで驚くべき事実は、タイトルを除いて、本の内容は一切、変更されていないということだ。 また、彼は、ある特定のコトバがタイトルに含まれると、必ずどの本もよく売れるという事実に気づいた。 例えば、「〜についての真実」というコトバは、「パテントメディシン」というタイトルで売り出された本のセールスを伸ばした。1925年、アーサー・クランプ博士がしたためたこの本は、たったの3000冊しか売れていなかった。 しかし、この本のタイトルが、「パテントメディシンについての真実」というタイトルに変わるやいなや、セールスが飛躍的に伸び、なんと1万冊も売れたのだ。 従って、「〜についての真実」というコトバは、 つぎに、「ライフ」や「ラブ」といったコトバが使われた本が非常によく売れることに彼は気づいた。 使い古された印象のある、それでいて、尚も非常に効果的なフレーズである「ハウ・ツー」に次いで、この「ライフ」や「ラブ」が非常に読者にとって魅力的なコトバであることに彼は気づいた。 「ハウ・ツー」をタイトルにした本は、常に、彼のセールスランキングリストのトップを占めた。例えば、例を挙げるなら、「ハウツー・サイコアナライズ・ユアセルフ」というタイトルでは、43000部も売れたが、「サイコアナリシス・イクスプレーンド」というよく似たタイトルでは、5000部ほどの売上であった。 また、「ハウ・アイ・サイコアナライズド・マイセルフ」というタイトルでは、13500部をなんとか売り上げることができた。 さらに、Hジュリアスは、世間のひとが、事実をつよく求めていることを発見した。(これは、現代でもかわらない)つまり、「あなたが知っておくべき事実」というフレーズは、強力なアピールがあることがわかった。 では、どのようにこの情報を応用すればいいのか?
例えば、もしわたしが美容整形外科医であれば、つぎのようなタイトルをつけた無料のEブックを配布しただろう。 「脂肪吸引術について知っておくべきこと」 この二つはともに、ヘッドラインとしても使えるだろう。ヘッドラインこそ、1番ちからを込めて、あなたはいいものを作りたいはずだ。 なぜなら、ひとの欲望が刺激されるかどうかは、ヘッドライン次第だからだ。
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